氏名: H.U 様
年齢: 80代
介護度: 要支援1
現病歴: 脳梗塞・腰部脊柱管狭窄症・両膝変形性関節症
要望: 足が上がるようになりたい
希望: 玄関から台所までポールなしで上がりたい・杖なしで歩きたい
お悩み(訴え): 腰が痛い

まずは歩行状態を詳細に分析しました。右足を上げた際に左足の踵(かかと)が上がらず、右側の中殿筋(お尻の筋肉)の弱さが顕著に見られました。

「肋骨と骨盤の間が狭い」という身体的な特徴に着目。腸腰筋と中殿筋の緊張を丁寧に解していくことで、歩行を妨げている根本的な原因へアプローチしました。

幹と骨盤の捻じれを軽減させるための回旋運動を行いました。これにより、身体全体のバランスが整い、スムーズな動きが可能になります。

アプローチ後、再度足踏みの動作を確認したところ、右足を上げた際に左足の踵がしっかりと上がり始め、リハビリの効果が目に見える形で現れました。

最終的に、両上肢(腕)をしっかり振ることで、大きな歩幅での歩行が自然に行えるようになりました。ご本人の「歩きたい」という意欲が実際の動きへとつながった瞬間です。
令和7年9月、外出先で顔から転倒し、上の歯が数本折れ、目や口の周りに内出血が数日続く。その後、4点杖を使用となる。それまで、週に2回100歳体操に参加されていた方である。
足が上がらない原因は、体幹や下肢の筋力低下、体力の低下と考え、アプローチを行ってきた。
しかし、下肢を伸ばした時や、ジャンプの着地した時の痛みや、腰部への違和感があった為、この違和感が原因ではないかと考え、体幹や体力の低下が原因ではないと理解した。
側臥位になり、肋骨と骨盤の間が狭く、特に右側が著明であった。また、腸腰筋と中殿筋が短縮しており、ストレッチのアプローチを行った。全体的にストレッチを行うと痛みが軽減する。
再度ジャンプをしてもらうと、足底部の感覚が入り、バランスも取れるようになったと思われる。右足を上げ、左踵上げも楽に行えた。フリーハンドで歩行を行ってもらうと、すり足で上肢の振りのない歩行であったが、自然と上肢の振りや足が上がり、大きな歩幅で歩く変化が見られた。
デイで、フリーハンドでの歩行やストレッチでの回旋運動が行えるようになると、ご自宅での運動や自主トレに繋げていけると考えられる。歩行が安定することで、自信が付き、ご自宅でも安心して移動が出来る。玄関から台所までの昇降や、公共機関の利用も可能になり、外出する機会が増えてくると考えている。