腰痛の軽減、歩きやすい歩行器の選定
施設名:アシストジャパン訪問看護ステーション香川
サービス提供地域:香川
対象箇所:福祉機器(歩行器),住宅環境
傷病名:脊柱管狭窄症,高血圧症
リハビリの目的:腰痛の軽減,歩きやすい歩行器の選定
内容:
市販のシルバーカーを利用して地域のコミュニティセンターに出掛けたり畑で野菜作りを楽しんだりしていたが,シルバーカーが体に合わず歩きにくくなってきた.近医に通院歴はあるが外来リハビリを含め今までリハビリを利用した経験がない.リハビリ無料相談で体の特徴に合わせた歩行器を選定してほしいとのことでケアマネより相談あり.
訪問し,歩行器およびご本人の身体所見を評価.実際に使用している歩行器での歩行状況を確認したところ,膝の変形のためO脚傾向で足を振り出す際にシルバーカーの後輪とつま先が接触している様子が見受けられた.歩行器は幅が38センチしかなく車輪も小さいため玄関前の小さな段差や畑に続くあぜ道も不安定.脊柱管狭窄症による腰痛もあり,体幹の伸展を強調してしまうと間欠性跛行を呈し,コミュニティセンターや畑に行くまでに何回も休憩を取らなければいけなくなってしまった.
上記状態であったため,前腕で上半身の体重を支持できて、幅が42センチ以上ある幅広タイプの歩行器を提案.また,外出先や周囲の道路環境は段差が多いため小回りよりも段差の乗り越えやすさを優先し車輪も大きなタイプを提案.
認知機能は低下しておらず,歩行器の導入を勧めるだけで活動量も維持が可能と思われる方であったため,訪問看護によるリハビリサービスの必要性はなしと判断. 膝の変形による痛みや腰の痛みに関しては自主練習方法をいくつか伝えた.家族には歩行時の転倒を防ぐための介助方法や念のため転倒時,床や地面から安全に立ち上がるための介助方法を伝え無料相談を終了した.