施設名:アシストジャパン訪問看護ステーション香川
サービス提供地域:香川
対象箇所:呼吸器(肺)
傷病名:間質性肺炎,労作後の強い呼吸困難
リハビリの目的:呼吸困難を改善し、ベッド寝たきり状態から自分でトイレに行けるようになる
内容:
介入初期は「ベッドから起きるだけで息が苦しく、トイレに歩いて行くこともできない。車椅子に乗せてもらってトイレまで行くがそれでも息苦しいのでトイレで10分以上休憩してからベッドに戻っている」と訴えがあった。
訪問時も呼吸困難のため一人ではトイレにも行けず、ベッド上寝たきりの状態であった。排泄動作を制限する呼吸困難の原因を問診・動作分析した。
問診では動作時の
をそれぞれ点数化した評価を用いた。
動作分析では咳嗽による呼吸リズムの乱れが呼吸困難を引き起こしていることが判明した。そのためリハビリでは呼吸補助筋のリラクセーションによって呼吸リズムの安定を図った。
実際の動作場面では、呼吸回数に本人の注意を向け、ゆっくりとした動作で動くことで咳嗽が引き起こさない動作方法を指導した。
2ヵ月のリハビリ後、息切れ(呼吸困難)が改善されたことで、毎回、一人で歩いてトイレまで行き、介助を受けることなく排泄動作が出来るようになった。
口頭でも「リハビリで息の仕方や動き方を教えてもらい、息苦しさがなくなった。呼吸が苦しい時のマッサージ(リラクセーション)の効果も良くて、マッサージを受けた後は楽に動けるようになった」とリハビリの効果を実感されていた。
その後、家族と車椅子で外出したり、二階の自分の部屋まで階段を上ったりできるようになり、ベッド寝たきりの状態を脱却し活動的な生活が送れるようになった。