令和6年11月17日(日)アシストジャパンデイサービスセンター7号館にてリハビリ検討会を実施
利用者名:N・K様 女性
既往歴・現病歴:両側変形性膝関節症(平成22年)、第9胸椎圧迫骨折(平成22年)
ニード:階段を以前の様に立位で上がり降りしたい
家族:外出時に1人で歩くのは本人も不安があり、介助がいる状態
体幹は左へ偏位 体軸回旋が見られない
骨盤を固定し肩甲骨を補助して上肢をリーチする
下肢の回旋で体軸を引き出す
体幹回旋を引き出す 自主トレ
上肢の振りや歩幅も出てきている
本人: 「ありがとうございました。」
家族: 「背中も伸びて、こんなにやって頂いて、これで自信を持ってくれたらいいと思います。」
普段は4点杖歩行ですり足、自宅の階段は這って上がっている。足関節の背屈が0度
両下肢の筋力低下の為、特に左下肢が弱い。
圧迫骨折の為、胸椎右側凸偏位・右肩甲骨周囲の委縮により、回転動作・階段昇降時に、バランスの影響が出るのではないかと考えられ、歩行での体軸回旋は見られず。
歩行時の骨盤前後左右への動きも低下。それにより、体軸回旋も低下している。
骨盤の後方回旋方向への運動は、大円筋・小円筋の短縮、体幹全面の筋肉・股関節の外旋筋の短縮が考えられる。
肩甲骨と連動した訓練ににより、代償で固定されている骨盤の可動性が向上し、③④の自力での回旋が出来る様になる。
最終評価での独歩では、上肢の振り・左への偏位も軽減し、すり足もなく安定した歩行をされている。
これらの事から、自宅での階段も立位で昇降や、外出時の歩行介助も軽減できるのではないかと考えられる。