脊椎管狭窄症 「足が痺れ右の腰が痛い」との訴え
admin2024-07-29T05:46:00+00:00施設名:アシストジャパン デイサービスセンター7号館
サービス提供地域:高知市
81歳 女性
症例:脊椎管狭窄症術後
家族のニード:自宅での転倒が増え、外出時、シルバーカーを利用している方です。ご本人より「足が痺れ右の腰が痛い」との訴えがありました。
姿勢の崩れは見られませんでした。(写真①②)
歩行時、体幹が左右非対称であり姿勢の崩れが見られました。歩行姿勢は、前傾姿勢で右腰部に手をあて、右股関節内転・膝関節屈曲傾向がある為、歩幅は小さく不安定でした。右腰部から右下肢外側部に著名な短縮と筋緊張がありました。(写真③)
痛みの部位をリラクゼーションしながら、右側股関節伸展・内転運動を行うと筋緊張と痺れや痛みも消失しました。また、体幹下肢のアライメントが修正されました。(写真④)
膝や体幹の伸展が見られ、腕の振りや歩幅も大きくなる変化が見られました。ご本人様からも「右足が軽くなった」と実感されていました。(写真⑤)
この症例は、転倒を繰り返している為、「転倒予防」がテーマとなりました。
特に右足を軸にして安定性を得られない為、体幹の左右の動揺が大きく、ふらつきを感じていました。
下肢の支持性を高める事と、腰部のリラクゼーションを中心に行う事で、股関節伸展と内転の自動運動可動域が改善し、バランスが安定し転倒予防となる事を目的にしました。
今後は、立位姿勢を指標として確認していき、ご本人でも出来るリラクゼーションや転倒予防の運動も行っていきたいと考えています。
平成30年2月18日 症例検討会